冬の厳しい寒さ対策に!

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2023.11.17

こんにちは、大久保硝子店です。

皆さんはもう冬支度はお済でしょうか。

今回のブログでは、冬の寒さ対策に簡単にできる窓の断熱方法をご紹介します。


冬は、部屋の中の熱を外に流出させないことが大切です。家の断熱性が低い場合、最も熱が逃げてしまうのは窓やドアなどの開口部と言われています。暖房をつけていても寒さを感じる時は、窓やドアなどから熱が逃げてしまっているのかもしれません。暖かい空気は逃がさず、冷たい空気は中に入れないよう窓やドアの断熱対策が重要です。

また、各部屋間で極端に温度差が出ないようにすることも快適な空間づくりのポイントです。部屋ごとの温度差が大きいと、体温を一定に保つために急激な血圧変動が起こり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こすヒートショックのリスクが高まります。リビングや寝室だけでなく、廊下やトイレ空間などの断熱も考えてみてはいかがでしょうか。
さっそく冬にできる窓の断熱方法を見ていきましょう。


1⃣カーテンの仕様を変える

冬に使うカーテンは、レースよりもドレープ(厚手カーテン)がおすすめです。断熱効果が高まり、部屋の中の熱が外に逃げにくくなります。
また、カーテンと壁、カーテンと床の間にできる隙間をなくすことも室内での冷気の広がりを軽減させるのに有効です。カーテンボックスを設置すればレール部分の隙間を埋めることができます。また、窓全体を覆うようにカーテンの巾丈を広く長くすることもよいでしょう。


2⃣雨戸・シャッターを閉める

冬に雨戸やシャッターを閉めることは窓から逃げる熱の量を低減させる効果があります。
シャッターや雨戸を閉めることで冬の冷たい空気と窓の間に空気の層ができ、冷気の侵入を抑えることができます。雨戸においてはパネルに断熱材を注入し保温効果を高めた製品も販売されています。夜、シャッターや雨戸を閉めることは、防犯以外に寒さ対策としても有効なので、すでに雨戸やシャッターがあるお家ならすぐに実践してみましょう。


3⃣断熱フィルムを使用する

断熱フィルムには、気泡緩衝材付きのものや、冬用のアルミ素材のものがあります。ハサミでカットするなどしてサイズを調整できるので、小さな窓や大きな窓にも使用でき便利です。貼り付けるだけで、結露の軽減や断熱効果が期待できます。なお、脱衣所や浴室は曇りガラスや凹凸ガラスが多いので浴室専用のフィルムを選ぶようにしましょう。

※断熱フィルムは熱を吸収するため、ガラス表面の温度差が大きくなりガラスが割れる(熱割れする)可能性が高まる場合があります。断熱フィルムの施工をお考えの際は、専門業者に相談することをおすすめします。


4⃣建付け調整をする

引き違い窓から隙間風が入ってくる場合、いくつかの原因が考えられます。代表的なものとしては「気密パッキンの当たりが弱くなっている」「サッシの建付けがズレている」「サッシの性能値以上の環境にある」の3つです。

下記LIXILのQ &Aのページにて、部位ごとに対処法を解説しています。ドライバー1本でできる場合や、隙間テープを使うだけで改善することもありますので、専門業者に修理を依頼する前に、一度お試しください。

Q、サッシの引き違い窓で隙間風が入ってくるのですが、対処方法を教えてください。


5⃣窓の下に暖房器具を設置する

冬は、室内の温かい空気が冷たい窓面で冷やされ、部屋の床面に冷気が流れてくる「コールドドラフト」という現象が起きやすくなります。コールドドラフトが起こると、実際の室温よりも体感温度が低くなってしまいます。暖房をフル稼働させているのに、足元だけ冷える場合は、コールドドラフトによる底冷え状態になっているかもしれません。

コールドドラフトは隙間風ではありません。外から冷たい空気が入ってくるのではなく、室内で発生するものなので、窓の断熱性を上げ、窓付近の空気が冷えないようにすることが大切です。

今すぐできる対策としては、冷気が床面に留まらないように窓の下に暖房器具を設置することや、サーキュレーターを活用し、部屋の高い位置に留まりやすい暖かい空気を循環させる方法がおすすめです。